『涙の結晶』

泥遊び

涙で出来た泥濘に足を取られ

いつまで経っても脱け出せない

それを底なし沼と名付け

諦めるに正当な理由を作る

生きることは苦しみの連続

でもその苦しみにも終わりがあること

いずれ涙も枯れて

涙で固まった君の想いが土台となり

それが揺るがない自信に変わり

君の未来を支えてくれる

その土台に積み重なっていく現在が

夢に届くまでの階段みたいなもの

美しいものには背景があり

汚れているものにも過程があり

常識にも犯した過ちがあり

そんな君にも過去があるから

きっと君の現在の世界がある

君はまだ知らないだけなんだ

どんな結末も物語の主人公は

己自身なのだから