23枚目

余命が宣告されている人生
すぐ隣の季節の変わり目に
懐かしいと想える匂い

“また“と想える今日がいつまで続くのか
それが季節毎に散っていった花みたいに
幼い頃花弁を毟った花占いの花みたいに

色付けされた日々が灰色に
この世界に色を添えた命に
蟠りも一緒に連れていって

“もう“終わりなのかと名残惜しさと共に
懐かしい日々が帰ってこない自責の念

あの日の花占いにあった世界を照らす役目を
せめてもの償いとして世界に一花咲かせたい
散っていった花弁の絨毯が一輪の君への祝福