33枚目

何かに楯突いては 何かを守ろうとして
それを世界のせいにしたら
跡形も無くなってしまったんだ

自分で捨てたものほど
未来で恋しくなってしまうもので

読み掛けの本の続きも あの日の夢の続きも
もうわからなくなってしまったんだ

連れ戻そうと頑張ってはいるけれど
底がない宇宙のように この手をすり抜けていく